なぜやらないの??
とある出先での出来事。。。
スマホであるアプリをダウンロードして業務にかかりましょう、ということでそれぞれでダウンロードしてもらうことになったんですが、約1名がダウンロード出来ません、とのこと。
その理由が、appleIDが乗っ取られてしまっているから、とのことだった。
たまに迷惑メールみたいな感じで来る、「あなたのappleIDが使えなくなります」のメールに応答してしまい、リンクにアクセスして、言われるがままに全ての情報を記入してしまったが最後。あとになって乗っ取りだと気づき、クレジットカードなどお金に関するものは停止してもらったそう。
ここでその人は金銭面のセキュリティガードに出来たこと安心して、「奪還」やアカウントの作り直し、まではしなかったらしい。
これがなんと昨年の出来事。。。
それまではアプリのダウンロードやシステムアップデートに応じることは無く、普通にスマホの操作は出来たので全く気にしていなかったそうだ。
それで今回アプリをダウンロードさせるために、アップルのカスタマーサポートに電話してみると、現在の端末でアップルIDをサインアウトするためには、端末の購入時の識別番号が必要になる、とのことだった。購入時の識別番号は購入時の契約書に書かれているらしい。
けれどその人はその端末を購入した時はドコモだったけど今では格安スマホに乗り換えてしまったようで。。。ドコモに問い合わせしたら40日程期間を要するらしい。。。
まあ2年以上前に購入したもので、尚且つ現在はドコモユーザーでない人の情報。しかも当時のドコモのIDやパスワードも覚えていないとなると、電話番号と住所と名前から呼び起こすことになるんですかね!?
しかしながら当の本人は全く危機感無しだったのが驚きました。
端末は使えるし、クレカ番号は削除したから大丈夫でしょ!?と。。。
なので普通に今のアカウントがサインアウトできない理由を教えてあげました。
一番の原因は
「iPhoneを探す」がオフに出来ないから
なのだと。。。
「iPhoneを探す」はappleIDと端末が紐づくことで、端末を無くしてもappleIDで端末の居場所を検索できる機能。
逆を言えば、appleIDとパスワードが分かればその人が何処にいるのか、が分かってしまうんですよ、ということ。それで行動観察されれば、自宅や仕事先、よく行く場所など全て掌握されてしまいます。マンションなどで部屋番号が分からなくても居場所は分かる、いくつかの出先で確認していけば人物特定まで出来てしまいますよね、と。
さらに言えばバックアップデータにアクセス出来るので、最後にバックアップを取った電話帳や現在のやり取りしてるメールなど全て閲覧することが可能ですよ、と。。。
撮影した写真だって見ることができる。
つまりはあなたのスマホ上のプライバシー、個人情報は駄々洩れ状態なんだよ、それでも構わないんですか?と。。。
ということを話すと、「今まで誰もそんなことを教えてくれなかった。かなり大変なことじゃないですか!」と。。。仮に教えてくれなかったとしても、クレカ止めたと同時に奪還を試みるか、その時にアカウント停止措置を取らないといけないんですよね。
アカウントを変えるから、色々なアプリの引継ぎ作業などは確かに大変だろうけど、そこは自分がやってしまったのだから、その手間はかけないといけないですよね。。。
めんどくさいから、とりあえずお金のことだけ守られれば良い、と安易な考えの結果、先の危険性を察知できずに後々知らされてやっと思い知る。
便利な世の中にはなっているけど、面倒な部分は絶対に存在します。それにあたって危険性をもっと知らせなければいけないのか、もっと寄り添ってあげる人がいなければならないのか、1つの端末に情報を集約させすぎなのか、考えどころなのかな、と。
一番を危険性を知らせることなんですかね。。。